その2の韓国語講座

用言

文法編 第 3 課

韓国語の用言には、動詞・形容詞・存在詞・指定詞があります。

  • 動詞:가다(行く) 오다(来る) 하다(する) 먹다(食べる)などなど
  • 形容詞:좋다(よい) 나쁘다(悪い)などなど
  • 存在詞:있다(いる・ある) 없다(いない・ない)
  • 指定詞:이다(である)

用言になる品詞は、全て「다」で終わります。辞書でもこの「다」で終わる形で載っています。

語尾

日本語で「行く」+「ない」=「行かない」になるように、韓国語でもこれらの言葉の後ろに語尾が付きます。
また、語尾がつく際には、「다」を取った形(語幹)+語尾になります。この際、語尾によっては、語幹が変化する(=活用する)場合もあります。

上にあげた四つの品詞は、名前こそ違いますが、活用のしかたはほぼ同じです。 また、日本語のように「五段活用」だの「サ行変格活用」だの、単語によって活用形を覚えなければならないことがほとんどありません。

語尾のつき方

語尾のつき方には2種類あります。どちらのパターンを使うかは語尾によって違います。

語幹につくもの

何も考えずにくっつけられるものです。

例:語尾「고」(~して/~て)

  • 가다(行く) → 語幹「가」+「고」=「가고」(行って)
  • 먹다(食べる) → 語幹「먹」+「고」=「먹고」(食べて)
  • 크다(大きい) → 語幹「크」+「고」=「크고」(大きくて)
  • 좋다(良い) → 語幹「좋」+「고」=「좋고」(良くて)
  • 있다(いる・ある) → 語幹「있」+「고」=「있고」(いて、あって)
  • 없다(いる・ある) → 語幹「없」+「고」=「없고」(いなくて、なくて)
  • 이다(である) → 語幹「이」+「고」=「이고」(であって)

語幹に「어」または「아」をつけてからつくもの

語幹の母音が「아」または「오」の場合、語幹の後ろに「~아」をつけます。
それ以外の母音の場合、語幹の後ろに「~어」がつけます。
語幹にパッチムがない場合、後ろの母音と語幹の母音が合体します。

例:「ㅆ다」(~した/~た)

  • 가다(行く) → ( 「가」+「아」→ 「가」)+「ㅆ다」=「갔다」(行った)
  • 오다(行く) → ( 「오」+「아」→ 「와」)+「ㅆ다」=「왔다」(来た)
  • 먹다(食べる) → 「먹」+「어」+「ㅆ다」=「먹었다」(食べた)
  • 크다(大きい) → ( 「크」+「어」→ 「커」)+「ㅆ다」=「컸다」(大きかった)
  • 좋다(良い) → 「좋」+「아」+「ㅆ다」=「좋았다」(良かった)
  • 있다(いる・ある) → 「있」+「ㅆ다」=「있었다」(いた、あった)
  • 없다(いる・ある) → 「없」+「ㅆ다」=「없었다」(いなかった、なかった)
  • 이다(である) → (「이」+「어」→「여」)=「였다」(であった)

母音と子音が合体する法則は、以下のようになります:

  • 아+아=아
  • 오+아=와
  • 어+어=어
  • 우+어=워
  • 으+어=어
  • 이+어=여

語幹の最後にパッチムがある時/ない時でつける語尾が違うものもあります。
例えば、「~です/~ます」の意味の語尾は、

パッチムがある時:습니다
パッチムがない時:ㅂ니다

  • 먹다 → 먹습니다
  • 가다 → 갑니다

中には不規則に変化するものもあります。これらについては次の課で説明します。