「用言」の項で、用言が変化する話がありましたが、ここではその中でも不規則に変化するものを挙げます。
- ㄷ変格活用
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語幹がパッチム「ㄷ」で終わる用言のいくつかに当てはまります。
語尾が「(으)」「아/어」で始まる場合、「ㄷ」が「ㄹ」になります。
- 듣다(聞く) →
들었다(+었다: 聞いた)
들읍니다 (+읍니다: 聞きます)
들은 (+은: 聞いた~) - 걷다(歩く) →
걸었다(+었다: 歩いた)
걸읍니다 (+읍니다: 歩きます)
걸은 (+은: 歩いた~)
- 듣다(聞く) →
- ㄹ変格活用
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語幹がパッチム「ㄹ」で終わる用言全てが当てはまります。
語尾が「(으)ㄴ」「(으)ㅂ」「오」で始まる場合、および、尊敬の「시」「세요」がついた場合、「ㄹ」が脱落します。
- 놀다(遊ぶ) →
놉니다 (+ㅂ니다: 遊びます)
노세요 (+세요: 遊びなさい) - 길다(長い) →
깁니다 (+ㅂ니다: 長いです)
긴 (+ㄴ: 長い~)
- 놀다(遊ぶ) →
- 러変格活用
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語幹が「르」で終わる用言の一部に当てはまります。
語尾が「아/어」で始まる場合、「어」ではなく「러」になります。
- 이르다(至る) →
이르렀다(+었다: 至った) - 푸르다(青い) →
푸르렀다 (+었다: 青かった)
- 이르다(至る) →
- 르変格活用
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語幹が「르」で終わる用言で、러変以外のものに当てはまります。
語尾が「아/어」で始まる場合、「르」が無くなって、一つ前の音節にパッチム「ㄹ」がかわりにつきます。
また、「아/어」ではなく「라/러」になります。「라/러」のどちらを使うかは、「르」の前の音節の母音に依存します。- 부르다(呼ぶ) →
불렀다(+었다: 呼んだ) - 모르다(知らない) →
몰랐다 (+았다: 知らなかった) - 다르다(違う) →
달랐다 (+었다: 違っていた)
- 부르다(呼ぶ) →
- ㅂ変格活用
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語幹が「르」で終わる用言で、러変以外のものに当てはまります。
語幹がパッチム「ㅂ」で終わる用言の多くが当てはまります。
語尾が「아/어」で始まる場合、「ㅂ」が脱落し、語尾の「아/어」が「와/워」になります。- 돕다(助ける) →
도웁니다 (+읍니다: 助けます)
도왔다 (+았다: 助けた) - 어렵다(難しい) →
어려웁니다 (+읍니다: 難しいです)
어려웠다 (+ㄴ: 難しかった)
- 돕다(助ける) →
- ㅅ変格活用
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語幹がパッチム「ㅅ」で終わる用言のいくつかに当てはまります。
語尾が「(으)」「아/어」で始まる場合、「ㅅ」が脱落します。
「ㅅ」が脱落しても、語尾の「으」は残ります。- 짓다(作る) →
지읍니다 (+읍니다: 作ります)
지은 (+은: 作った~) - 낫다(優れた) →
나읍니다 (+읍니다: 優れています)
나은 (+은: 優れた~)
- 짓다(作る) →
- 여変格活用
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「하다」で終わる用言全てに当てはまります。
語尾が「아/어」で始まる場合、「하(아)」ではなく「하여」になります。
上の時、「하여」が縮まった「해」という形で使う場合の方が多いです(特に話し言葉で)。- 하다(する) →
하였다, 했다 (+았다: した) - 쓸쓸하다(わびしい) →
쓸쓸하였다, 쓸쓸했다 (+았다: わびしかった)
- 하다(する) →
- 으変格活用
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語幹の母音が「으」で終わる用言全てに当てはまります。
語尾が「아/어」で始まる場合、「ㅡ」が無くなって、「아/어」とくっつきます。
「아/어」のどちらを使うかは、前の音節の母音に依存します(それ以上音節が無い場合は「어」になります)。- 쓰다(書く) →
썼다 (+었다: 書いた) - 나쁘다(悪い) →
나빴다 (+았다: 悪かった)
- 쓰다(書く) →
- ㅎ変格活用
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語幹パッチム「ㅎ」がついた形容詞全てに当てはまります。ただし「좋다(よい)」は除きます。
語尾が「아/어」または「(으)」で始まる場合、「ㅎ」が脱落します。
「아/어」は通常、前の母音と合体して「애」(前の母音が「야」のときは「얘」)になります。- 까맣다(黒い) →
까매서 (+아서: 黒くて)
까마면 (+으면: 黒いなら) - 그렇다(そうだ) →
그래서 (+어서: それで)
그러면 (+으면: そうなら)
- 까맣다(黒い) →