その2の韓国語講座

用言の不規則変化

文法編 第 4 課

「用言」の項で、用言が変化する話がありましたが、ここではその中でも不規則に変化するものを挙げます。

ㄷ変格活用

語幹がパッチム「ㄷ」で終わる用言のいくつかに当てはまります。

語尾が「(으)」「아/어」で始まる場合、「ㄷ」が「ㄹ」になります。

  • 듣다(聞く) →
    들었다(+었다: 聞いた)
    들읍니다 (+읍니다: 聞きます)
    들은 (+은: 聞いた~)
  • 걷다(歩く) →
    걸었다(+었다: 歩いた)
    걸읍니다 (+읍니다: 歩きます)
    걸은 (+은: 歩いた~)
ㄹ変格活用

語幹がパッチム「ㄹ」で終わる用言全てが当てはまります。

語尾が「(으)ㄴ」「(으)ㅂ」「오」で始まる場合、および、尊敬の「시」「세요」がついた場合、「ㄹ」が脱落します。

  • 놀다(遊ぶ) →
    놉니다 (+ㅂ니다: 遊びます)
    노세요 (+세요: 遊びなさい)
  • 길다(長い) →
    깁니다 (+ㅂ니다: 長いです)
    긴 (+ㄴ: 長い~)
러変格活用

語幹が「르」で終わる用言の一部に当てはまります。

語尾が「아/어」で始まる場合、「어」ではなく「러」になります。

  • 이르다(至る) →
    이르렀다(+었다: 至った)
  • 푸르다(青い) →
    푸르렀다 (+었다: 青かった)
르変格活用

語幹が「르」で終わる用言で、러変以外のものに当てはまります。

語尾が「아/어」で始まる場合、「르」が無くなって、一つ前の音節にパッチム「ㄹ」がかわりにつきます。
また、「아/어」ではなく「라/러」になります。「라/러」のどちらを使うかは、「르」の前の音節の母音に依存します。

  • 부르다(呼ぶ) →
    불렀다(+었다: 呼んだ)
  • 모르다(知らない) →
    몰랐다 (+았다: 知らなかった)
  • 다르다(違う) →
    달랐다 (+었다: 違っていた)
ㅂ変格活用

語幹が「르」で終わる用言で、러変以外のものに当てはまります。

語幹がパッチム「ㅂ」で終わる用言の多くが当てはまります。
語尾が「아/어」で始まる場合、「ㅂ」が脱落し、語尾の「아/어」が「와/워」になります。

  • 돕다(助ける) →
    도웁니다 (+읍니다: 助けます)
    도왔다 (+았다: 助けた)
  • 어렵다(難しい) →
    어려웁니다 (+읍니다: 難しいです)
    어려웠다 (+ㄴ: 難しかった)
ㅅ変格活用

語幹がパッチム「ㅅ」で終わる用言のいくつかに当てはまります。

語尾が「(으)」「아/어」で始まる場合、「ㅅ」が脱落します。
「ㅅ」が脱落しても、語尾の「으」は残ります。

  • 짓다(作る) →
    지읍니다 (+읍니다: 作ります)
    지은 (+은: 作った~)
  • 낫다(優れた) →
    나읍니다 (+읍니다: 優れています)
    나은 (+은: 優れた~)
여変格活用

「하다」で終わる用言全てに当てはまります。

語尾が「아/어」で始まる場合、「하(아)」ではなく「하여」になります。
上の時、「하여」が縮まった「해」という形で使う場合の方が多いです(特に話し言葉で)。

  • 하다(する) →
    하였다, 했다 (+았다: した)
  • 쓸쓸하다(わびしい) →
    쓸쓸하였다, 쓸쓸했다 (+았다: わびしかった)
으変格活用

語幹の母音が「으」で終わる用言全てに当てはまります。

語尾が「아/어」で始まる場合、「ㅡ」が無くなって、「아/어」とくっつきます。
「아/어」のどちらを使うかは、前の音節の母音に依存します(それ以上音節が無い場合は「어」になります)。

  • 쓰다(書く) →
    썼다 (+었다: 書いた)
  • 나쁘다(悪い) →
    나빴다 (+았다: 悪かった)
ㅎ変格活用

語幹パッチム「ㅎ」がついた形容詞全てに当てはまります。ただし「좋다(よい)」は除きます。

語尾が「아/어」または「(으)」で始まる場合、「ㅎ」が脱落します。
「아/어」は通常、前の母音と合体して「애」(前の母音が「야」のときは「얘」)になります。

  • 까맣다(黒い) →
    까매서 (+아서: 黒くて)
    까마면 (+으면: 黒いなら)
  • 그렇다(そうだ) →
    그래서 (+어서: それで)
    그러면 (+으면: そうなら)