その2の韓国語講座

韓国語の概要

概要編 第 1 課

1.韓国語(朝鮮語)とは

韓国語(朝鮮語)は、朝鮮半島全域および、中国東北部や旧ソ連・日本・米国などの一部で使用されています。 合計使用人口はおよそ7000万人程度(韓国4700万、北朝鮮2200万、中国200万、その他数十万くらい)です。
話者はほとんど全てが朝鮮民族(韓民族)であり、韓国と北朝鮮では公用語となっています。その他の地域では、 その地域の主要言語(中国語・日本語・ロシア語など)と併用されています。
文字は「ハングル」「朝鮮文字」などと呼ばれる文字を使います。この文字は人工的に作られた文字で、学びやすいように設計されているため、覚えるのは簡単です。

2.「韓国語」と「朝鮮語」

英語の"Korean (language)"を日本語でいう場合、主に「韓国語」「朝鮮語」という2つの言い方があります。
「朝鮮語」は「朝鮮民族の使う言葉」の意味ですから、本来はKoreanを話す地域全域で使用できるはずですが、現在韓国では「朝鮮語」とは言わず 「韓国語」と言います。韓国人に対して「朝鮮語」という言葉を使用すると、反発を招く恐れがあります。逆に、(北の)朝鮮人に対して「韓国語」と言っても同じです。
このような問題を避けるため、時として英語の「コリアン」や「コリア語」を使用する場合もあります。
また、「韓国語」に対応する形として、北朝鮮の言葉という意味で「朝鮮語」を使用する場合もあります。
同じ言葉でも、地域によって発音や語彙に差があります。本講座では韓国ソウルの言葉を中心にし、 北朝鮮や中国東北部の言葉には原則として言及しない(発音や語彙に差があります)ため、本講座では「韓国語」にしています。

3.日本語との比較

韓国語(朝鮮語)は以下のような点で日本語とよく似ています。

  • 語順が同じ
  • 助詞(いわゆる「てにをは」)を使う
  • 中国語から来た言葉(漢字語)が多い
  • などなど

日本語と似ていないところには以下のようなものがあります。

  • 発音の仕方が違う
  • 共通する単語(漢字語・外来語以外)がほとんどない
  • 使う文字が違う
  • などなど

これらの事柄は、日本人なら他の言語を学ぶ上で必ず出てくることですので、あまり気にする必要もないでしょう。
日本語と文法的に似ているため、日本人にとってはかなり学びやすい言語のうちに入ります。これは逆の場合も同じで、韓国・朝鮮人が日本語を学ぶのも、英語や中国語を学ぶよりはるかに楽です。