その2の韓国語講座

子音(2) - 激音・濃音

文字・発音編 第 4 課

韓国語はとても「きつい」感じがするなあと感じられる方も多いと思います。それは韓国語に「激音」や「濃音」があるからです。「激音」は息を強く出し、「濃音」は息をほとんど出さずに発音します。

1.激音

激音とは、「息を強く出して発音する」音のことです。このような区別の方法は日本語にはありませんが、中国語などではこの区別があります(中国語では「有気音」という言い方をします)。韓国語には、以下のような激音があります。

文字書き順
1234
// 12
// 123
// 1234
/ʨʰ/ 123

発音の詳細

kʰa
kʲʰi
ㄱを、息を強く出して言う音です。
tʰa
tʲʰi
ㄷを、息を強く出して言う音です。
pʰa
pʲʰi
ㅂを、息を強く出して言う音です。
ʨʰ
ʨʰa
ʨʰi
ㅈを、息を強く出して言う音です。
2.濃音

濃音とは、「息を(ほとんど)出さずに発音する」音のことです。硬く聞こえるので、「硬音」という言い方もします。このような区別の仕方も日本語にはありません。韓国語には、以下のような濃音があります。

文字書き順
12
/ˀk/
/ˀt/
/ˀp/
/ˀs/
/ˀtʑ/

発音の詳細

ˀk
ˀka
ˀkʲi
ㄱを、息を出さずに言う音です。
ˀt
ˀta
ˀtʲi
ㄷを、息を出さずに言う音です。
ˀp
ˀpa
ˀpʲi
ㅂを、息を出さずに言う音です。
ˀs ~ ˀɕ
ˀsa
ˀɕi
ㅅを、息を出さずに言う音です。
ˀtʑ ~ ˀtz
ˀtʑa
ˀtʑi
ˀtzɯ
ㅈを、息を出さずに言う音です。
日本語の「清音・濁音」と 韓国語の「息の強さ」

日本人にはなかなか分かりづらいかも知れませんが、日本人が「清音」(例:か)と「濁音」(例:が)を区別するように、韓国語では、「平音」(例:ㄱ)、「激音」(例:ㅋ)、「濃音」(例:ㄲ)をはっきり区別します。

これらの音は、おおよそ「息がどれくらいの勢いで出るか?」ということで区別しています。 こういう概念は日本語にはないので、要注意です。

日本語の場合は、息がどれくらいの勢いで出るかではなく、「発音するときに声が出るか(声帯が震えるか)」で区別します。こういう概念は逆に韓国語にはないので、韓国語を母国語とする人にとっては、日本語の「か」と「が」、「た」と「だ」などの区別が苦手です。

練習問題

次の文字を発音してみましょう。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
発音された文字を書いてみましょう。
No.発音答え
1
2
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5
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9
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28
絵を見て発音しましょう。